子育て心理学3「しつけと子どもの自己肯定感」

しつけとは、子どもに間違ったことはして欲しくない、良い子になってほしいと思い教育していることではないでしょうか。

 極端ではありますが、虐待する親の言い訳が、「いう事を聞かないのでしつけをした」と言います。つまり、しつけとは親の価値観や考え方によって変わり、そのため育て方も違ってくるのだと思います。

 親は、子どもを少しでもよい方向に向かわせたいと思い接しますが、自分の経験で学んだことを子どもに押し付けているのかもしれません。父親とは母親のしつけの違いもそのためだと思います。そしれそれには、感情が伴います。

 同じことでも日によって違ったのでは、子どもはとのようにしてよいのか分からなくなります。Aちゃんには5ヶ月になる妹がいます。夕食の準備の忙しい時間。妹の面倒を見ていると妹はキャッキャと笑い、お母さんは「さすがお姉ちゃん。えらい」と褒めました。翌日の同じ忙しい時間。あやしても不機嫌な妹。抱っこしてあげようとしたら余計大泣きです。忙しいお母さんに余裕はなく「なにやっているの。」とカンカンです。同じ状況でも、結果で褒められたり叱られたりするのではAちゃんは妹の面倒はもう見ないと思ってしまうかもしれません。

 Aちゃんの行動は一緒なのに、結果が違うことで親の態度も違ってきます。「Aちゃん、お母さんが忙しい時間に、妹をあやしてくれようとしたのね。ありがとう」と結果ではなく、行動を認めてあげることが自己肯定感(自分が大切な存在と思えること)を育むことに繋がります。

自己肯定感の低い子は、自分はダメな存在と思い思春期に色々な形で現れることが多いようです。